人とシステム

季刊誌
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No.38 | システム紹介
「Dr.工程lite」の導入により生産管理が簡単スタート
株式会社 シー・アイ・エム総合研究所
システム営業部 取締役 秋山 浩樹

金型事業者向けの生産管理システム「Dr.工程lite」は昨年のリリース以来、1年足らずの間に予想を上回るお問合せ、ご反響をいただきまして、弊社といたしましても大変驚いております。こうした中で、導入を検討していただいている皆様の一助になればと、「Dr.工程lite」を導入していただいたばかりの2社に導入の際の決め手や、今後どのように活用していきたいか、などを中心にお聞きしました。

今回お話を伺ったのは、足袋の止金こはぜ造りを原点に、現在は精密金属プレス加工を中心に行っている、創業100年の老舗、住野工業株式会社 テクニカルセンター主任・岡田雅彦様と、プラスティック金型設計・製作をはじめとし家電や食品の輸出入も行っている神高金型株式会社 代表取締役・大塚 健一様です。

住野工業株式会社

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高宮工場

住野工業株式会社

取締役社長 住野 重樹
本社 広島市西区商工センター 8-1-62
テクニカルセンター 安芸高田市高宮町原田2822
設立年 1906年
資本金 4500万円
事業内容 1.自動車用小物プレス、溶接、塗装部品
2.オートマチックトランスミッションオイルストレーナ
3.ドアーヒンジレインフォースメント
4.ボンネットロックステー、スプリングシートアッパー
5.各種ブランケット&レインフォースメント類、他多数

Q:「Dr.工程lite」を導入する前はどのような管理をされていましたか、
またどのような問題がありましたか?

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テクニカルセンター主任
岡田 雅彦 様

A:生産管理システムは5年程前に他社製品を使ったことがありますが、その製品が2000年問題に対応できないため、Excelベースの管理に切替えました。はじめに設計担当が金型ごとの部品工程表を作成、それを基に毎日2回の進捗確認ミーティングを行い、金型単位の進捗を把握していました。設計担当はさらに、その結果を別の大日程表に反映して最終部品単位での進捗管理ができるようにしていました。ミーティングベースの手作業管理でしたので、担当者が休んでしまうと進捗がわからなくなります。これが、一番困っている点でした。また、金型単位の納期は意識しても、部品単位や工程単位の納期がわかりません。当然、機械ごとの負荷もわかりませんので、生産技術部門からの製造依頼を受けても納期までに出来るのか出来ないのか、判断材料を持っていませんでした。

Q:「Dr.工程lite」を導入する決め手は何だったのでしょうか?

A:前回の生産管理システムの利用をやめた後も、別のシステムの導入を検討していましたが、なかなか当社にフィットするものが見つかりませんでした。フリーソフトを使った実績収集もトライしましたが、山崩しまで出来るわけではなく、試行錯誤の状態でした。そこにタイミングよくHZSから紹介してもらったのです。

Q:まだ、導入ご指導中の段階ですが、実際に使ってみて、どのような感触をお持ちですか?

A:4月末から導入作業を開始したのですが、すでに実際に運用を始めています。新規の金型について、Dr.工程liteで工程設計から実績入力まで行っています。やはり進捗が一目でわかるようになりました。また、日々の業務の中で、今何を(どの工程を)しなければならないのかが明確になってきました。カンだけではなく数字を根拠とした明確な判断が出来るようになってきたと思います。(※当取材は5月中旬に実施)

Q:今後の展望と「Dr.工程lite」に対する要望を聞かせてください。

A:Dr.工程liteの多様な情報を引き出して様々な分析に活用する、いわゆるEUC的な使い方もしていきたいと考えています。また、原価管理にも取り組まなければなりません。現状も、金型単位の原価は抑えているのですが、経営TOPからは、よりシビアな部品単位での原価管理を求められており、これに応えていかなければなりません。要望としては、Dr.工程PROのアドオンである大日程管理が、Dr.工程liteへも追加されるといいですね。

ありがとうございました。

神高金型株式会社

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本社

神高金型株式会社

代表取締役 大塚 健一
本社 横浜市港北区樽町3-4-6
創立 1967年4月1日
事業内容 1.プラスティック金型設計・製作
2.家庭用電気製品の輸出入及び販売
3.食品の輸出入及び販売

Q:「Dr.工程lite」を導入する前はどのような管理をされていましたか、
またどのような問題がありましたか?

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代表取締役
大塚 健一 様

A:金型企業における経営のテーマは、いかに納期を短縮できるかにかかっているといっても過言ではありません。しかしながら、生産管理システムというものは使ったことが無く、これまでは、すべて私の頭の中で管理を行っていました。そのため、改造や修理などの特急仕事が来た時には、現場が混乱することがたびたびありました。また機械の稼働率が良くなかったので、これを向上することも課題でした。さらに、今後売上げを伸ばすためには、若手の育成が課題となり、このためにもきちんとした生産管理システムが必要不可欠でした。

Q:「Dr.工程lite」を導入する決め手は何だったのでしょうか?

A:前述の問題点を踏まえて、5年ぐらい前から、生産管理システムの導入は検討していました。他社も含めて、いろいろなシステムを見てきましたが、最終的にDr.工程liteに決めた要因は2点あります。ひとつは、デモを見せてもらったときの操作のやりやすさです。もうひとつは、Dr.工程シリーズが金型企業の大手、中小を問わず20年以上も提供され続けているという実績と安心感でした。

Q:まだ、導入ご指導中の段階ですが、実際に使ってみて、どのような感触をお持ちですか?

A:4月に導入したばかりですが、すでに新規の型は工程入力を行ない、金型現場には作業指示書を配る段階まで進んでいます。私の頭の中にだけあった生産管理工程がシステム化されたため、工程がわかりやすくなりました。これなら飛び込みや特急品にも対応できそうな気がします。次のステップは、実績入力を行うことです。そこで進捗管理を確実に行うことができれば非常に助かります。(※当取材は5月中旬に実施)

Q:今後の展望と「Dr.工程lite」に対する要望を聞かせてください。

A:50~100人規模の大手金型企業は、すでに工程管理システムを導入していますが、これからは私たちのような20人規模の企業でも機械の稼働率を上げ、納期短縮を目指さないと勝ち残っていけないでしょう。そのためにもDr.工程liteのような生産管理システムの導入が不可欠になっていくのでしょうね。将来的には、未経験者でも蓄積されたデータを活用することによって、工程管理が簡単にできるよう、更なる進化をしていくことを望みます。

ありがとうございました。

Dr.工程liteファーストパッケージ

「Dr.工程lite ファーストパッケージ」は、金型製造業を初めとした一品生産の製造現場向けの生産管理システムです。ベストセラー「Dr.工程PRO」で培った豊富なノウハウを元にコンパクトで使いやすいパッケージを実現しました。

説明図
(上図をクリックすると拡大図が表示されます)

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