システムソリューション統括部 生産管理営業グループ 安武 伸也 |
今回は「Dr.工程PRO」を導入していただいたムルチバック・シントー株式会社様に、導入の経緯・目的やシステム選定の決め手、今後どのように活用していきたいか、などを中心にお聞きしました。また「Dr.工程lite」の部屋本鉄工株式会社様は、1年前(NO.40 2006年1月発行)にも取材させていただき、その後の運用状況とご要望などをお聞きしました。
「Dr.工程PRO」 ムルチバック・シントー株式会社 様

代表取締役社長 | 武藤 和徳 |
---|---|
本社 | 埼玉県戸田市新曽765 |
創業 | 1954年10月 |
資本金 | 1,000万円 |
売上高 | 56,000万円 |
従業員 | 17名 |
主な業務内容 | 食品用・メディカル用等、金型の設計製作 |
■設計管理部について概要や役割を教えてください。

武藤 和徳 様
設計管理部では、主に設計と生産管理を担っています。
材料の手配と外注への発注は、現場で行いますが、その実績入力は設計管理部で行い、支払いを経理部へ依頼しています。設計管理部では、受注した金型を取りまとめた後、製造指示書を作成し、概要図面とともに加工現場へ回しています。
■「Dr.工程PRO」を導入する前の管理方法と問題点をお聞かせください。
以前は、Excelを利用して、1~2ヵ月単位の進捗管理を行っていました。新規受注については、現場へ状況確認しながら、作業をExcel 追加していましたので、今後の予定に無理があるのか、余裕があるのかを把握できていませんでした。このような状況でしたので、感覚的なものでしか納期管理ができず、タイムリーな進捗状況の把握が困難という問題がありました。
■「Dr.工程PRO」の導入の決め手は、何でしたか?
3年程前からシステムの導入を検討し、他社システムも展示会等で見ましたが、「Dr.工程PRO」が当社にマッチしていると思いました。それは、当社で作成している金型は、一品一様で工程もその都度替わることが多いのですが、「Dr.工程PRO」では、工程作成の自由度が高いことから、柔軟な工程の組立てに対応できると考えたからです。また納期管理においても、新規受注を追加したときに納期のシミュレーションができることにも、魅力を感じました。
■「Dr.工程PRO」を実際に使われて、いかがでしょうか?
![]() 伊藤 裕美 様 |
![]() 武藤 正義 様 |
まず導入後のサポートが、気がかりでしたが、迅速な対応をしていただいていますので、非常に満足しています。「Dr.工程PRO」については、やりたいことが実現できているので、ユーザの要望を聞きながら育成されたシステムであると感じています。また前にも述べ ましたが、工程作成の自由度が高く、当社では、加工現場の責任者でも計画工程を作成していることもあり、現場のモチベーションが高くなったと感じます。加工担当者は、以前より加工ミスも少なくしようという意識が高まり、また作業に対して可視できる達成感を、より強く感じているようです。
現在は、新規製作だけでなく、短納期の修正製作でも「Dr.工程PRO」で工程作成し、作業指示を出しています。各担当者は、実績時間の入力もリアルタイムに実施できていますので、集計も即時に参照できるようになりました。また以前は、あまりできていなかった加工現場間の進捗状況や仕入発注情報も共有できるようになりました。(取材は2006年11月に実施、導入後約7ヶ月)
■今後の展望と「Dr.工程PRO」に対するご要望をお聞かせください。
今後は、「Dr.工程PRO」を中心として、全社システム(受注販売業務、購買管理や会計システムとの連携など)を構築していきたいと考えています。また人事評価への活用も検討していきたいと考えています。
要望としては、1ヶ月単位ぐらいで、全ての金型の進捗が一目でわかるような帳票が必要だということです。
それから、パート図上にもっと長いコメントが入力でき、現場で即座に見られるようにしてほしいです。そして将来的には、例えば設計作業でCADを使う場合、その使用時間を自動収得するようにできないでしょうか。これにより、入力作業にできるだけ時間がかからないようにしてほしいと思います。
NDES→ 全社システム構築については、今後ともご提案させていただきます。また「Dr.工程PRO」へのご要望は、改善項目として開発元に依頼します。
ありがとうございました。
「Dr.工程lite」 部屋本鉄工株式会社 様

代表取締役社長 | 部谷本 隆義 |
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本社 | 広島市東区上温品1丁目11-9 |
工場 | 広島市安佐北区狩留家町3470 |
創業 | 1969年8月 |
資本金 | 1,200万円 |
売上高 | 47,000万円 |
従業員 | 24名 |
主な業務内容 | シリンダーヘッド用鋳造金型設計製作 シリンダーブロック用鋳造金型設計製作 ピストン用鋳造金型設計製作 |
※ 部屋本鉄工様は、「Dr. 工程lite」の基本システムと日程管理システムをご導入いただいています。
■「Dr. 工程lite」の運用状況をお聞かせください。

岡田 道夫 様
以前の取材の頃と比べると、かなり効率的に運用できるようになりました。新規工事がきたら、工程入力を行い、その後ガントチャートで山崩しを実施しています。そこで日程超過を起こし、納期変更でしか対応できないときは、ガントチャートを印刷して、これを見ながら客先と協議し、優先度が高い工事から順番に日程調整するようにしています。このように、先々の日程のシミュレーションに活用しています。それから、短納期の工事は、工程入力するほどでもないので入力していませんが、さほど日程に影響していません。
スケジュールができたら、手書きの作業指示書とともに部品工程表を現場に回しています。現在は、現場の工程計画だけですが、近々には設計も工程入力を行う予定になっています。現場では、部品工程表を参照しながら作業を実施後、現場端末で実績入力を行っています。実績データはExcel を利用して、社内管理資料や客先への提出資料として活用しています。この実績データを計画データとして利用することが、まだ実現できていません。今後、データがさらに蓄積されていけば、実績データを活用しようと考えています。(取材は2006年11月に実施)
■「Dr. 工程lite」へのご要望をお聞かせください。
・現場でも進捗がわかるようにしたい。
NDES→ Dr.工程lite V3では、実績入力端末で、パート図が参照できるようになります。さらにそのパート図上から実績入力ができるようになります。
・ガントチャートの印刷で、一度設定したパラメータを次回の印刷でも利用できないか。
NDES→ Dr.工程lite V3では、画面表示と印刷時のパラメータは別々に設定でき、印刷設定内容が保持できるようになります。
・ガントチャートで山崩し後、納期に余裕があると日程が1つの機械に集中するので、これを平均化できないか。
NDES→ 現状では、手動で機械割付を編集することになります。この編集後、再山崩しするために解除を行うと、現状では、編集が無駄になりますが、Dr. 工程lite V3では、「割付固定」機能が追加されているので、手動で編集後に割付固定することで、山崩しを解除しても機械割付および割付日時が保持できるようになります。
・「計画データの保存&消し込み」の操作をより簡単にできないか。例えばドラック&ドロップするような操作にできないか。
NDES→ 改善項目として開発元に依頼します。
※ Dr.工程lite V3は、2006年12月に正式版が発行されました。
ありがとうございました。
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