Project-Space® Version 3.1のご紹介
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ ビジネスインテグレーション事業部 営業部 第三営業課 高橋 萌恵 |
はじめに
本稿では2025年4月にリリースしました受注生産型製造業向けのERPソリューション「Project-Space」Version3.1(以下、Ver.3.1)の概要についてご紹介します。Ver3.1では、お客さまの業務状況に適したデータベースの選択が可能となる他、導入時のセットアップや移行作業の工数削減を実現しました。
PostgreSQLの選択が可能
Ver3.1では、ご要望が多かったPostgreSQLに対応するための環境整備を行いました。これによりお客さまは、ご利用要件によってPostgreSQLまたはOracleのデータベースを選択できます。PostgreSQLは、ライセンス費用を抑えることができ、初期費用や運用費用の削減が可能です。一方、高機能・高性能を備える従来からのOracleは、マルチテナントでの導入などに最適です。
また、Project-Spaceのベースである Biz∫は、バージョン3.0からPostgreSQLの対応を行っています。
セットアップ・移行作業の効率化
複数領域かつ複雑なデータを登録するセットアップ時の取引先登録ツール、受注伝票取込ツールに関して簡易登録機能を追加しました。これにより、導入時の取引先登録や受注伝票取込のセットアップ、移行作業の工数削減が可能となり、お客さまの初期費用の低減につながります。さらに移行作業の際、お客さま側の移行データの準備も容易になります。
次に改善内容を記述します。
1)取引先登録ツール
①入力項目チェックの強化:入力ルールをあらかじめ定義することで、登録・更新時の入力チェックができます。
②類似取引先一覧表示:登録済の取引先は、類似取引先を一覧表示して確認ができます。
③配信変換:各テナントの異なる設定を保持する場合、マスタ配信時に固有設定へ置き換えができます(図1)。

2)受注伝票取込ツール
①項目マッピング:受注・契約・工事は項目マッピングを定義し柔軟な取込ができます。
②データ補完:Project-Spaceの請求予定・売上予定の項目に対し、受注・契約・工事の項目から補完し、自動生成できます。
おわりに
Project-Spaceは、今後も時代のニーズやお客さまのご要望にお応えした新機能および既存機能の強化を行い、「はやく ながく 確実に」を合言葉に、お客さまに満足いただける製品開発を続けていきます。
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