Project-Space® Version2.4/2.5のご紹介
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ ビジネスインテグレーション事業部 第一システム開発部 部長 原辺 文景 |
はじめに
受注生産型製造業向けのERPソリューション「Project-Space®」 のVersion2.4(以下、Ver2.4)およびVersion2.5(以下、Ver2.5)をリリースしました。
Ver2.4では、購買領域や会計領域の既存機能について業務効率や操作性を向上させるための改善を行いました。
また、Ver2.5では、ERPシステムを短期間かつ低コストで導入可能とする「短期導入ソリューション」のご提供を開始しました。本稿では、Ver2.4およびVer2.5の概要についてご紹介します。
Ver2.4での機能改善内容
パネルリピートコンテナ対応
Project-Spaceの購買領域について、容易な画面編集により作業の効率化アップを実現できるパネルリピートコンテナ機能(Biz∫の機能)に対応しました。
- 発注、仕入れ、入出庫機能のパネルリピートコンテナ対応(図1)
- ブラウザからの画面レイアウトの編集が可能(図2)
会計機能の拡張
Project-Spaceの基盤となるBiz∫会計バージョン2.2.0への対応により、会計機能の拡張を行いました。
- 仕訳予備項目の追加
- セグメント別の元帳出力
従来は仕訳明細に、分析フィールドを10個、分析テキストを10個用意していました。Ver2.4では、それぞれ10個追加して合計20個に拡張し、仕訳の予備項目は新しく5個用意しました。分析フィールド、分析テキスト、仕訳予備項目の管理項目数が増えることでお客さま固有の分析管理の充実を図ります(図3)。
また、セグメント別の元帳を出力できるように対応しました。

その他の機能強化
クライアントブラウザのMicrosoft Edgeへ対応しました。
短期導入ソリューションのご提供
以下、Ver.2.5から開始した短期導入ソリューションの概要をご説明します。
Project-Space標準機能を適用
お客さまの業務をProject-Spaceの標準機能に適用いただくことで短納期・低コストでのシステム導入を実現します。
私たちは、計100社を超える設備工事、建設、造船、橋梁、新電力など、受注生産型製造業などのお客さまに対してERPを導入してきた実績、ノウハウがあり、業界特有のさまざまな機能を搭載したProject-Spaceの標準機能に沿ってお客さまに業務改善をご提案します。
お客さま主体でのシステム導入
システム導入時に必要となるドキュメントや移行支援ツールなどを用意してお客さまへご提供させていただくことで、お客さま主体でのシステム導入が可能となります。これにより、開発費の抑制を図ることができます(図4)。

業務の標準化を推進
Project-Spaceの標準機能をお客さまの業務に適用いただくことで、煩雑になっている業務の標準化にも取り組むことが可能です。また、Project-SpaceのベースとなるBiz∫の新機能の適用が容易になるといったメリットもあります(図5)。

短期間でのシステム導入
Project-Spaceの標準機能の範囲内で業務を実現することで、アドオン・カスタマイズにおける設計・開発期間が削減され短期間での導入が可能です(図6)。

おわりに
Project-Spaceは今後も時代のニーズやお客さまの要望にあわせた新機能および既存機能の強化を行い、「はやく ながく 確実に」お客さまに満足いただける製品として発展していきます。
ぜひ、これからもProject-Spaceにご期待ください。
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