Project-Space® Version 2リリースのお知らせ
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ 営業本部 ERPビジネスユニット 営業部 部長 津田 昌彦 |
Project-Space® Version 2 リリースについて
2014年10月1日よりご提供を開始してきたProject-Space®は、このたび、2015年10月1日にVersion 2をリリースいたします。
Project-Space® Version 2は、パッケージのベースとしてBiz∫2.0に対応し、Biz∫2.0の新機能を利用できるようになりました。
さらに追加機能としては、現在、製造業において注目されている「グローバル化」「経営の見える化」のキーワードの中で、「経営の見える化」に重点を置き、基幹業務システムでご提供可能な原価および収益のリアルタイムな分析機能を追加しています。
今回は、Biz∫2.0の新機能の一部と「経営の見える化」を実現するためのビジネス分析機能についてご紹介いたします。
Biz ∫2.0 について
最新版「Biz∫会計2.0」では、紙の手形に代わる有効な決済手段として普及が進む電子記録債権「でんさい」に対応し、電子記録債権の状態・期日の管理、「でんさいネット」への一括入出力などのサポートができます。
また、グローバル化の波が押し寄せている製造業において、製造および販売拠点としての海外進出は、課題とともに大きなビジネスチャンスとなっています。そこで、日系企業の海外進出をサポートするため、Biz∫パッケージの多言語・多通貨対応の拡充を実施しました。さらに、基幹業務システムのプロジェクトコストを低減し、導入期間を短縮するというニーズに対応するため、お客さまの声を反映して、既存システムから会計データの取り込み機能の強化など、標準パッケージで十分にご利用いただけるように多くの機能改善を実施しています。
このBiz∫2.0シリーズは、4,000社を超える導入実績を誇るシステム基盤製品「intra-mart」の最新版「intra-mart Accel Platform」※注1に対応しています。
これに伴い、対応するデータベースおよびブラウザーを最新化し、利用技術の向上を図りました。
※注1:「intra-mart Accel Platform」は、株式会社NTTデータ イントラマートが開発提供する、JavaEE フレームワークをベースに、ワークフロー・BPM/ ポータル/アクセスセキュリティー/ モバイル/マルチテナントなどの豊富な業務コンポーネントを組み合わせながら、Web アプリケーションを簡単に構築できるシステム基盤(ミドルウエア製品)です。
Biz ∫2.0 新機能 ― Biz ∫APF ワークベンチ

(クリックすると拡大画像が表示されます)

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Biz∫APFワークベンチを利用することで、お客様のイメージ通りの業務システムに仕上げていくことができます(図1、2)。
製造業においては、利用拠点(各工場)や利用部門ごとに項目名称の変更や必要な入力項目が異なる場合が多く、これまでは、パッケージの標準画面に合わせて業務を導入する(既製服に合わせる)か、または各業務フローに合わせて画面や機能を作成して(オーダーメードの服を作る)大量の追加開発が発生するかのどちらかでした。ところが、Biz∫APFワークベンチを利用することにより、現在の業務体系に合わせた入力項目の名称が利用できるので、入力項目数および画面イメージを柔軟に変更することが可能になります。
つまり、スーツに例えると、ほどよく体に合ったセミオーダーメードの服が低価格で簡単に作成できるということです。これは、基幹業務システムの導入後の効果として、業務効率の向上、さらに導入および運用コストの低減を実現できることになります。
- ビジネスアプリケーションの生成機能を備えたWebブラウザ上で動作する開発環境になります。
- Webブラウザだけで画面の設計/自動生成/動作確認が可能です。これにより、お客さまの要望に合わせて画面イメージを簡単に変更し、設計ファイルを自動設計書に反映が可能なため、開発コストの低減が図れます。
- Webブラウザーにより、生成した画面を柔軟に編集することが可能です。
- 設計情報からパターンに準拠した各種機能を生成することが可能です。
- 機能および画面を共有することで、プロジェクトの設計情報を早期に確認することが可能です。これにより、開発前の追加開発に対してイメージを共有できるため、追加開発のコスト低減とプロジェクト期間の短縮が実現できます。
- プロジェクトの早い段階から設計情報を可視化することで、新業務のイメージアップを図り、運用フェーズに入っても設計情報を活用した継続的な業務改善を実現できます。
経営の見える化を実現するビジネス分析機能への対応
基幹業務システム導入により各企業のデータは、システムが稼働するデータベースに膨大な情報を蓄積することができます。
しかし、その貴重なデータが有効活用されているのかを考えると、現在、ほとんどの企業においては、基幹業務システムは会計の決算を実行するシステムとして稼働していますが、そのシステムに蓄積されたデータを有効活用できていないのが現状です。
特に製造業においては、プロジェクトの進捗および品質の状況を把握すると同様に原価(コスト)の情報のリアルタイムな分析が重要と考えます。
そこで、ビジネス分析機能を利用すれば、この原価(コスト)のデータが蓄積されている基幹業務システムからリアルタイムにデータが表示(レポート)でき、全体から明細にドリルダウン(必要なデータを選択して、そのデータの明細データを表示する)が可能になります(図3)。
これにより、早期に収益を把握するだけでなくプロジェクトの状況の変化を把握することができます。これを実現するツールとしてViewCreatorをご紹介します。
簡易集計・レポートツール ViewCreator
intra-mart Accel Platformは、簡易集計・レポートを支援するツールとしてViewCreatorを標準実装しています。これにより、基幹業務システムで蓄積されたデータをViewCreatorで有効活用することが可能になります。
ViewCreatorには、サーバーマシンのデータベースに格納されている業務データを表やグラフで表示、あるいはCSVファイルとして出力することができる「データ参照」機能を備えています(図4)。
おわりに
Project-Space® Version 2は、導入いただいたお客さまのご要望と最新技術を組み合わせたシステムになり、さらなる低コスト、短期導入を実現することができます。
しかも、Project-Space®は、純国産ERPパッケージであるBiz∫上に個別受注生産製造業の業務フローを実現できるソリューションテンプレートです。
- 基幹業務システムが業務に合っていない。
- ご利用システムが進行基準など法改正に対応できない。
- 基幹業務システムが海外パッケージのため、日本の商習慣に対応できない。
- システム維持管理コストが高い。
上記のような基幹システムについての課題やご質問などがありましたら、ぜひお問い合わせください。
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