第2回 Project-Spaceとは
皆さまいつもお世話になっております。
NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)の橋本さくらです。
今回も講師として同じ部署の村上さんもコラムに登場します。
皆さまいつもお世話になっております。
NDESの村上たくやです。
今回はNDESの自社製品「Project-Space」について、
皆さまにしっかり製品を知っていただけるよう、わかりやすく解説していきます。
では、ERPの基礎編、第2回のコラムは「Project-Spaceとは」と題して、
NDESが提案・構築・維持管理を行っているProject-Spaceについて学習していこう。
橋本さん、うちの部署に配属されてから積極的にProject-Spaceを勉強しているそうですね。
はい!なかなか難しく、まだまだ勉強不足と感じていますが、
今回のコラムでより詳しくなれるよう頑張ります。
では早速、学習していきましょう。
橋本さんはそもそもProject-Spaceが生まれた経緯を知っていますか?
ごめんなさい。分かりません。
よし、まずはProject-Spaceが生まれた経緯を知ることから始めましょう。
そうすることでこの後の話もより深く理解できると思います。
よろしくお願いします。
Project-Spaceが生まれた経緯は、NDESが設立された経緯と大きな関わりがあるから一緒に説明します。
そうなのですね。
NDESはNTTデータエンジニアリングシステムズという社名に変わる前は、日立造船株式会社の情報システム部門が分離独立して設立した日立造船情報システム株式会社でした。
分離設立されてからも、プラント事業を担う日立造船株式会社の基幹システムの構築に携わっていました。そのおかけで、長年に渡り個別受注業へのノウハウを蓄積することができたのです。
その際に扱っていたソリューションがOracle EBSをベースにした設備工事・エンジニアリング業のお客さまに特化したERPです。そのノウハウを引き継いだのが、「Project-Space」です。
Project-SpaceはNDESの歴史が詰まったERPパッケージなのですね。
その通りです。だからProject-Spaceには業界のお客さまが使いやすいようにさまざまな機能が標準で具備されています。
ところで、Project-Spaceは業界向けの機能があるけど、どういった業界向けか分かりますか?
はい!設備工事・エンジニアリング業です。
正解なんだけど、実は造船、橋梁、建設、研究・開発の業界も対象になります。
上記の業界もプロジェクト単位で損益管理を行うから、Project-Spaceの対象の業界に当てはまります。
そうなのですね。しっかり覚えておくようにします。
ここで質問します。Project-Spaceの概要としてベースとなる構成は分かりますか?
はい。まずシステム開発基盤は「intra-mart」、それをベースにした汎用的な純国産ERPパッケージ「Biz∫(ビズインテグラル)」、そして業界特有の機能を補完した設備工事・エンジニアリング向けERPテンプレートの「Project-Space」という構成です。
正解です!「intra-mart」と「Biz∫」については、この後、より詳しく学習しましょう。
次の質問です。Project-Spaceの機能に何があるか分かりますか?
もちろんです。Project-Spaceの機能は、基本機能として受注契約、プロジェクト原価計算、購買管理、在庫管理、債権管理、債務管理、一般会計、資産管理の8つとオプション機能の電子発注です。
その中の購買管理、在庫管理、債権管理、債務管理、一般会計、資産管理の6つはBiz∫の標準機能をベースに業界向けの機能をアドオンしていて、業界向け専用の機能を必要とする受注契約とプロジェクト原価計算の2つはBiz∫の標準機能を利用せず、NDESが1から開発したProject-Spaceの機能です。
素晴らしい、その通り!
あとProject-Spaceは、機能ごとにモジュール単位・ユーザー単位で導入できて、後から自由に機能の拡張や利用ユーザー数を増やすことができます。
そうだね。だから前回のコラムでProject-Spaceは業界向けのERPに分類されると説明したけど、コンポーネント型ERPでもあります。
確かに。その通りだと思います。
Project-Spaceの概要としては以上になります。橋本さんよく勉強できています。
この後は、Project-Spaceの基盤となる製品「intra-mart」と「Biz∫」について学習していきましょう。
はい!引き続きよろしくお願いいたします。
まずはintra-martから学習してきましょう。
intra-martは株式会社エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート(NTTデータ イントラマート)が開発した開発基盤です。
intra-martはさまざまな製品があるので、ここではシステム共通基盤であるintra-mart Accel Platformに内容を絞って学習していきます。
はい!よろしくお願いいたします。
intra-martの特長は共通基盤です。
例えば会社の中にあるERPシステムや経費精算や勤怠管理といった業務支援システム、ポータルやワークフロー、文書管理といった情報系システムや会社独自の業務のための独自業務システムがバラバラに稼働していると、システム間での連携が取りづらく、どうしても運用が難しくなってしまいます。
そうですね。利用者の立場で考えると、会社でいろいろな種類のシステムがあると、ログインするためのパスワードなども多くて、その管理も大変そうです。それにシステムによって操作性が異なると使いづらそうです。
一例にはなるけど確かにそうですね。そこでintra-martのシステム共通基盤上にシステムを構築すると、そのシステム間でシームレスに連携もできるし、操作性も統一されることになり運用が容易になります。また、システムを利用するための教育も簡単になります。
NDESではintra-martを使っていて操作性が統一されているので、私はそれが当たり前だと思っていました。システムごとに使い勝手が違っていると、それぞれで操作方法を学ばないといけないので大変ですね。
intra-martのメリットはそれだけではありません。NTTデータ イントラマートがさまざまなアプリケーションを開発するだけではなく、多くの開発パートナーがintra-mart上にアプリケーションを構築しているので、各々に合うアプリケーションの選択肢が広がることになります。
さらにintra-martはローコード開発ツールが具備されていて、お客さま自身でアプリケーションを構築することもできます。
お客さまにとってアプリケーションの選択肢が広がり、オリジナルアプリケーションを開発できることは魅力的です。
intra-martについては以上です。
引き続きもう1つのProject-Spaceの基盤となる製品「Biz∫」について学習していきましょう。
Biz∫は株式会社NTTデータ・ビズインテグラルが開発したERPパッケージで、会計、販売、経費精算、人事給与などの必要な機能を取り揃えたERPです。
必要な機能が一通り揃っていて、他の製品を検討する必要もなくなると思います。
あとは周辺業務のソリューションも充実していて、マスタ統合管理、販促管理、BI(データ分析ツール)等もあります。
さまざまなソリューションがありますね。
その他Biz∫の特長は拡張性と柔軟性に優れているところです。
intra-matという共通基盤上にさまざまなアプリケーションを構築できる拡張性と
データベース構造が公開されているので、容易にデータを活用できるという柔軟性を持ち合わせています。
お客さま自身でデータ活用ができるのは大きなメリットです。
さらにBiz∫で一元管理されている経理や購買に関するデータを容易に参照できるというメリットもありますね。
あとはBiz∫は純国産ERPであることも重要なポイントです。
純国産ERPだと、どういうメリットがあるのでしょうか。
純国産ERPだから日本の商習慣に合わせて構築されているので、法改正があった場合も適時適切に対応してもらうことができます。
法改正に対応してもらえるメリットは大きいと思います。
簡単な説明になりましたが、Biz∫については以上になります。
今回は「Project-Spaceとは」ということで、Project-Spaceの概要とintra-martとBiz∫について学習したけど理解できましたか。
はい。大変勉強になりました。
じゃあ次回はProject-Spaceの機能の受注についてです。受注という業務内容は何か、Project-Spaceの受注機能と一緒に学習していこう。
引き続きよろしくお願いいたします。