~沖縄県うるま市に「マニファクチャリングラボ」を開設~
2011年12月16日
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ [東京都大田区西蒲田7-37-10 代表取締役社長:木下 篤(以下、NDES)] は“ものづくり”の研究開発拠点として沖縄県うるま市に「マニファクチャリングラボ」を開設します。
同ラボは、2012年1月10日より業務を開始する予定です。
急激な円高やグローバル化の影響で国内の製造業は厳しい経営環境にさらされています。特に金型製造業は、新興国とのコスト競争が激しく、より付加価値の高い金型を製造することで生き残ろうとされています。
また、グローバル化を急展開する各企業では、海外拠点での金型製造を垂直立ち上げすることが求められています。
30年以上にわたり、自社開発の3次元CAD/CAMシステム(Space-E)を金型製造業のお客様にご提供してきたNDESは、マニファクチャリングラボにて自社で「ものづくり」をすることにより、新たなノウハウや機能を生みだし、付加価値の高い金型製造や垂直立ち上げのお役に立つことを目指します。
マニファクチャリングラボは、沖縄県金型技術研究センターに併設している素形材産業賃貸工場へ入居します。マニファクチャリングラボでは、Space-Eにおける「金型製造のノウハウ蓄積」、ならびに、NDESで販売している金属粉末材料を使用するレーザーシンタリングRPシステムEOSINT M280で作成した金型と、切削加工で作成した金型を融合させた「金型の研究開発」、「金型の生産」等も視野にいれています。
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
製造ソリューション統括部 製造システム技術部
マニファクチャリングラボ
〒904-2311 沖縄県うるま市勝連南風原5192-30
沖縄県の肝いりで、金型産業振興協議会を2009年9月に発足し、県内の教育機関、工業連合会、地方自治体が集まり、県全体が一丸となって金型産業の振興に取り組んでいます。この協議会では全体の事業を管理し、金型産業の振興を行う中核となるのが、沖縄県金型技術研究センターです。
沖縄県金型技術研究センターでは、工業技術センターが行っていた機械金属分野の人材育成、機器提供を金型技術に特化した形で取り組んでいます。この沖縄県金型技術研究センターと併設する形で、素形材産業賃貸工場があります。素形材産業賃貸工場には3社が入居済みで、NDESが4社目の企業となります。
CAD/CAMとは、コンピューター上で2次元の図面作成や、3次元の製品設計、金型設計などを行い、設計されたものを工作機械で加工するための制御データを作成するシステムです。
現在、「ものづくり」の業界においては必須のシステムで、工業系教育機関などの教育課程においても利用されています。
CAD:Computer Aided Designの略称。
CAM:Computer Aided Manufacturingの略称。
自社開発のミッドレンジ3次元CAD/CAMシステムで、Space-Eの前身である、GRADE時代から30年以上の歴史を持つ商品です。
CADはソリッドコマンドだけでは表現が難しい形状でも、サーフェイスコマンドと組み合わせることで、より自由度の高いモデリング環境を提供し、CAMは簡単な操作で高能率な加工機能を提供し、お客様より高い評価を得ています。
3次元形状データを積層ピッチ毎に分割後、システムに送ります。システムは一層ずつ粉末材料を散布し、一層毎の断面データに基づいてレーザーを照射し硬化させます。このプロセスを繰り返すことで面の積層が行われ、3次元形状データから立体形状を造形します。
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズは、『ものづくり分野のお客様の未来をITで支援します。』を合い言葉に、CAD/CAM/CAEなど製造業の情報化に欠かせないプロダクトから、「ものづくり」の多様な要求にあわせたカスタマイズとインテグレーションのトータルな提供と、企業の人的資源、物的資源、資金など経営資源を戦略的に情報化した効率化できる仕組みづくりを支援します。
※商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。