株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ(本社:東京都大田区西蒲田、代表取締役社長:東 和久、以下 NDES)は、ものづくり業界向けクラウドサービス「Manufacturing-Space®」の最新Version 4.4を、2019年9月24日にサービスインします。
Manufacturing-Spaceは、クラウド上で3次元CAD*1データをはじめお客さまの所有する各種データを、安全かつ便利に管理・活用するサービスです。大切なデータ資産を守りながら社内外で共有できることに加え、専門ソフトウエアをインストールしたPC端末でなくてもCADデータ等を閲覧することができ、2013年10月の提供開始から、現在、800社を超えるお客さまにご導入いただいています。
今回サービスインするVersion 4.4では、お客さまからのご要望にお応えし、サービスの品質、利便性の向上を実現し、ものづくり現場での作業のさらなる効率化に貢献いたします。
現在の製造業の現場では、データ資産の活用が求められる一方で、作業担当者の変更や、データ管理上の問題から、過去に作成したデータが分散して保存されていることがあります。また、限られた人数や時間の中で様々な業務を抱えることも多くデジタル化による省力化が必要となっています。これらの課題に対応するため、サービスの利便性を向上させた、Manufacturing-Space Version 4.4をサービスインします。
類似形状検索サービスは、Version 4.3*2から搭載した機能で、3次元形状をもとに、Manufacturing-Spaceの「データコンシェルジュ」*3 上に管理されているデータの中から、AI技術を用いて、類似したCADデータを検索することができます。そのCADデータと紐づいているフォルダ内の過去に発生したコストやトラブルなどの情報も参照できるため、取引先への見積作成や設計時において、スピードや品質の向上につながります。
さらに、今バージョンでは、実際に使用されたお客さまからのご要望を受け、検索条件に「3次元形状の体積」を追加しました。より早くより条件に即したデータを絞り込めるようになり、類似形状検索サービスの利便性が向上しました。
オートサーフェスは、3次元スキャナーで測定したデータを、CADデータに自動変換するサービスで、たとえば、現物からCADデータを改めて作製する時などに役立ちます。
しかし、一般的に3次元スキャンデータにはノイズなどが含まれることが少なくなく、そうした場合、従来のバージョンでは、CADデータに変換できないことがありました。
今バージョンでは、データ変換時にノイズを自動除去するよう対応し、これまで変換できなかったスキャンデータをCADデータに変換できる成功率が上がりました。
製造業のお客さまを対象に、年間で60件の新規契約を目指します。
1977年に日立造船株式会社の情報システム部門を分離して設立され、2006年に株式会社NTTデータの完全子会社となりました。設立以来、国内初の金型業界向け3次元CAD/CAMシステムの製造、販売を開始し、現在ではクラウド技術を利用したサービスの提供を実施しています。
*1 CADとは、Computer Aided Designの略で、コンピュータを用いて設計を行うことです。
*2 Manufacturing-Space Version 4.3は、2019年3月サービスインしました。
*3 データコンシェルジュとは、Manufacturing-Space上でさまざまなデータを管理・共有するための管理サービスです。
*4 オートサーフェスとは、Manufacturing-Spaceの一機能で、2016年2月より提供しています。
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ
製造ソリューション事業本部
ソリューションビジネス事業部
ビジネス企画部 営業推進課
鈴木 淳也
電話:03-5711-5331
※Manufacturing-Spaceは、株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズの登録商標です。