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株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

第30回 クラウドサービスアンケート
ものづくり企業の課題に関する調査報告【分析版】その1

掲載日:2019/1/21

アンケートの御礼

2018年11月にものづくり企業の課題に関するアンケートを実施いたしました。アンケートにご回答いただいたみなさまにはご協力ありがとうございました。

本調査報告は2回にわけ、今回はその1回目として前半の項目についてご報告をいたします。前半は「部署における課題」と「課題に対する取り組み」です。

全体的には「人材確保・育成」と「業務効率化」について意識が高いという内容でした。

今後も、ものづくり業界により良いサービスをご提供するために年数回のアンケート実施を予定しております。引き続きご協力を賜りますようお願い申しあげます。

Ⅰ.あなたが所属されている会社についてお伺いします。

1 会社の業種をご記入ください

会社の業種をご記入ください

今回のアンケート回答で多かった業種は、金型、メーカ、試作、ソフトウェア・SIとなっています。以降ではこの業種に絞った分析をしていきます。

2 所属部署をご記入ください

所属部署をご記入ください

今回のアンケート回答で多かった部署は、設計、製造・生産技術、開発、経営企画となっています。以降ではこの業種に絞った分析をしていきます。

3 役職をご記入ください

役職をご記入ください

アンケートでは役職においての偏りはなく回答をいただきました。

今回のアンケートでは、部長・次長以上を経営層として、現場と観点の違いなどを含め、少し掘り下げて分析をしていこうと思います。

Ⅱ.あなたの部署における課題についてお伺いします。

4 御社にとって課題と思われることはありますか

御社にとって課題と思われることはありますか

「人材確保・育成」「業務効率化」に課題を持つ企業が多いようです。業種別・役職別にみたところ全体の割合とほぼ差違はありませんでした。この2項目については業種・役職を問わず多くの方々が課題と認識しているようです。

※業種は回答数が少なかったセグメントはその他、役職は部長以上を経営側としています。

御社にとって課題と思われることはありますか

ただし左の通り、「セキュリティ」においては経営側が、「品質向上」においては現場側に意識が高いと差違がみられました。

5 現在、取り組み、または取り組みの検討をしている課題はありますか

現在、取り組み、または取り組みの検討をしている課題はありますか

課題(赤棒グラフ)に対する取り組み(青グラフ)率をみると「品質向上」が最も高く94.1%です。その逆に一番低いのがセキュリティの50.0%となっています。ウィルス・スパムメール対策だけでセキュリティに不安がある企業が多いのかもしれません。

6 ITで解決ができると思う課題はありますか

ITで解決ができると思う課題はありますか

多くの方が業務効率化はITで解決をしているようですが、部署別でみるとどうでしょうか。

ITで解決ができると思う課題はありますか

特に目立つのが製造・生産技術の割合です。経営・経営企画もその状況を理解されているようで高い割合を占めています。しかし、人材育成に困っている企業が多い反面、ITに人材育成を任せようとは思っていないようにも感じます。

Ⅲ.課題に対する取り組みについてお伺いします。

7 「働き方改革」について、当てはまる内容にチェックしてください

「働き方改革」について、当てはまる内容にチェックしてください

働き方改革の一歩としては勤務時間を工夫している企業が多いようです。また、IT導入による自動化への取り組みも見られます。では、経営層と現場では差違が出てくるでしょうか。

「働き方改革」について、当てはまる内容にチェックしてください

経営層が人事関係で工夫していると回答の一方で、現場はITの導入に取り組んでいると回答しています。現場はITを利用して今の時代に合った働き方に取り組んでいる様にもみえます。

8 「人材確保・育成」について、当てはまる内容にチェックしてください

「人材確保・育成」について、当てはまる内容にチェックしてください

今後さらなる人手不足時代に外国人の雇用と育成も必要になってくると思われます。また、企業も人事関係の強化で人材の確保をしているようです。では、経営層と現場ではどうでしょう。

「人材確保・育成」について、当てはまる内容にチェックしてください

こちらは経営層も現場も同じように様に考えているようです。働き手が減るなか、外国人採用を進めているところも少くないと耳にします。同じ仕事量を人でカバーできるのか?AIが解決するのか? この課題については今後調査をしようと思います。

9 「セキュリティ」について、当てはまる内容にチェックしてください

「セキュリティ」について、当てはまる内容にチェックしてください

自社サーバに比べるとクラウドサービスで流出防止をしている企業は少ないですが、業界別にみると、メーカー寄りの企業はクラウド導入が進んでいるようです。クラウドの信頼性がうかがえるとも言えます。

10 「グローバル化」について、当てはまる内容にチェックしてください

「グローバル化」について、当てはまる内容にチェックしてください

国内に限界を感じて国内での人員調達は諦めているためでしょうか、それとも海外営業の展開のためしょうか、外国人の雇用を考えている企業が目立ちます。

「グローバル化」について、当てはまる内容にチェックしてください

そして、海外企業と提携を考えている経営層の傾向に対し待て、現場は海外の進出に意欲的という傾向にあるようです。

11 「品質向上」について、当てはまる内容にチェックしてください

「品質向上」について、当てはまる内容にチェックしてください

「品質向上=システム導入」という考えが定着しているようにも思われます。

「品質向上」について、当てはまる内容にチェックしてください

そしてそれは、経営層よりも現場の方が一層IT導入で品質向上をする意欲が高いようです。ツールの情報も現場の方が豊富とも見えます。

12 「業務効率化」について、当てはまる内容にチェックしてください

「業務効率化」について、当てはまる内容にチェックしてください

自社の業務フローから課題を洗い出し、ムダをなくす取り組みにはIT導入も欠かせない傾向にあります。業界別にみると金型業界では自社で効率化に取り組むという回答が多いです。しかし、同時にITで効率化に取り組んでいる割合もメーカーとほとんど変わらない様です。規模に関わらずITが浸透していることがうかがえます。

13 「コスト削減」について、当てはまる内容にチェックしてください

「コスト削減」について、当てはまる内容にチェックしてください

業務効率化と同様に運用ルールでコスト削減に取り組む企業が多いようです。第三者機関の期待が少ないのは、費用面なのか技術流出の不安なのかその理由も気になります。

「コスト削減」について、当てはまる内容にチェックしてください

業界別にみると金型業界が多く、部門別では製造・生産技術部門と設計部門が多いです。一見ITが浸透していそうな部署ですが、何か原因があるようにもみえます。今後調査をしていきたいと思います。

おわりに

アンケート前半項目の調査報告はここまでとなります。少子高齢化や技能を持った団塊世代の大量退職などの社会問題に起因しているのか、ものづくり業界の課題として「人材確保・育成」と「業務効率化」の2つは特に高い傾向が見えてきました。また、業務効率の改善において、ITツールによる解決が期待されていることもわかりました。みなさまからいただいた貴重なお声は今後のサービス企画・開発に生かしてまいります。

次回は後半の「クラウドに対する意識」についてご報告いたします。

なお、みなさまがお持ちのこれらの課題についてお困りの際は、ぜひ以下までご相談ください。

・クラウドサービス事業部   電話:03-5711-5331