| システムソリューション統括部 開発技術部 システム開発グループ グループマネージャ 小日向 章 / 田丸 昭洋 |
はじめに
Space-E CAA V5 Based(以下Space-E V5)の新バージョンであるR17 Update1のコア&キャビティー設計機能、3次元CAM機能の各商品の新機能および改善した機能についてご紹介します。
Space-E V5 CCD R17 Update1
CCD R17 Update1では、お客様のご要望を元に新規機能の追加、既存機能の改善を行いました。
■レイヤ表示の制御
IGESなどでデータを受け取る場合、エレメントが用途別等にレイヤで分類されていることがあります。このレイヤ表示を直感的に制御できるように、GUIを使用したコマンドを追加しました。チェックボタンのオン/オフにより表示を制御することが可能です。(図1)
■その他
その他には、勾配角度、面内線、拡張分割の各コマンドの強化を行いました。
Space-E V5 CAM R17 Update1
CAM R17 Update1では、干渉チェック機能や操作環境への改良を行いました。これらの設定は、[オプション] → [マシニング] 画面の[その他] タブで行えます。(図3)
■干渉チェック機能の改良
加工工程設計ビュー内のレポート算出や工具パス再生(別ウィンドウ)の各種干渉チェック機能でのG00(位置決め/早送り)動作の考慮方法に、同期モードと非同期モードを選択できるようになりました。これにより、ご利用になる工作機械の設定に合わせた干渉チェックを行うことができます。
■操作環境
ポストプロセッサー、CAMWEB、コーナー減速、EPXなどの設定ファイルの位置を指定できるようになりました。また、NDES経路作成機能の計算時のワークフォルダーの位置を指定できるようになりました。これにより、Space-E V5 CAMをご使用になる環境に合わせて、設定ファイルの共有や空き容量が大きなディスクの選択などを行うことができます。



