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No.47 | システム紹介
PLM技術レポート(第5回)
「Space-E V5、CATIA V5を使用した、
カスタマイズ事例(マクロによる自動化)」
システムソリューション統括部 開発技術部 PLM開発グループ
グループマネージャ 田中 信治 / 橋口 淳一 / 関戸 基之

はじめに

前回は、CATIAのカスタマイズ手法のひとつであるスクリプト開発(マクロ)の概要をご説明しました。
今回は、そのマクロ作成のときに参考にするヘルプ(Automation Documentation)についてご説明します。

Automation Documentation

■Automation Documentationとは

既存のオブジェクトの情報を取得する方法、オブジェクトの新規作成や修正・変更方法などが記載されたマクロを作成するときのヘルプです。

例えば、「Sketch要素を取得する方法」、「Sketchを開く方法」を調べるときに使用します。

■Automation Documentationの表示方法

Automation Documentationの表示方法
(上図をクリックすると拡大図が表示されます)

CATIAのメニューバーで「ヘルプ」→「CATIA V5ヘルプ」を指示すると、図1の画面が表示されます。
ここで、「インフラストラクチャー」のアイコン「AutomationDocumentation Home Page」アイコンを指示すると、図2の画面が表示されます。(内容は英語で表記されています。)

■Automation Documentationの内容

「Automation Documentation Home Page」画面の左上のメニューで製品群ごとに切り替えることができます。図2は「Mechanical Design」を選択した場合です。例えば、図2の「Part Design」を指示すると、図3のように「Part Design」に関するドキュメントが表示されます。

このドキュメントは、以下の3つの内容に分類されます。

  • ① Technical Articles:CATIAのスペックツリーに類似したツリー構成で該当するオブジェクトの記述
  • ② Use Cases:サンプルの記述
  • ③ Quick Reference:ABC順にオブジェクトを記述
図3 「Part Design」のドキュメント
図3 「Part Design」のドキュメント
(上図をクリックすると拡大図が表示されます)

①、③の使用例として、関連するオブジェクトを検索しながらマクロを作成する場合は、図3の「① Technical Articles」を使用します。CATIAの操作で自動作成したマクロ(「記録を開始」コマンドを使用(詳細は前号を参照))に含まれるオブジェクトを調べたい場合は、「③ Quick Reference」を使用します。このように使い分けると、効率的にマクロを作成できます。

■Automation Documentationの使用例

例として「Sketch要素を取得する方法」と「Sketchを開く方法」を検索してみます。「① Technical Articles」はCATIAのスペックツリーと階層が類似していることを理解すると調べやすくなります。

(1)目的のオブジェクトを検索する

まず、検索したいオブジェクトのワークベンチを選択します。Sketchは「Part Design」もしくは「Mechanical Modeler & Sketcher」で使われますが、この例では「Part Design」を選択します。次に表示された図4の画面は、CATIAのスペックツリーでBodyの階層下を表しています。スペックツリーでSketchはPadなどの押し出し形状やSweep体の階層下に表示されますが、Automation DocumentationではSketchを基に作成されるフィーチャーをひとまとめにした「SketchBasedShape」の階層下に「Sketch」があります。次に図4の「Sketch」を指示すると図5のSketchオブジェクトの一覧が表示されます。

(2)「Property」と「Method」を検索

オブジェクト(例えば「Sketch」図5)のページを開くと、オブジェクトは「Property」と「Method」に分類された関数を持っている(例外有)ことが分かります。

  • ① Property:オブジェクトの名前が付いた属性です。
    CATIAでオブジェクトを作成したときの情報(Sketchであれば、Sketch平面となる参照平面など)を取得します。Propertyには、情報を変更できるものもあります。
  • ② Method:オブジェクトに対する操作です。
    上記Propertyで取得できる情報を変更したり、オブジェクトの新規作成などができます。
図4から図7の拡大画像
(上図をクリックすると拡大図が表示されます)

図5より、Sketchの要素を取得するには「Property Index」の「GeometricElements」、Sketchを開くには「Method Index」の「OpenEdition」を使用します。それぞれクリックすると、詳細やマクロの記述例が表示されます。(図6、図7)

事例

■Selectionオブジェクト

Selectionオブジェクトは、選択した(またはこれから選択する)アイテムです。Selectionオブジェクトを使用すると、コピー&ペースト、表示・非表示の切り替え、削除、活動・非活動化、点だけを指示できるようにするフィルター制御などができます。下記の例のように、複数のフィーチャーに対して操作を行います。

<指示した穴以外を非活動化>

①事前にプレートの穴を指示しておきます。(図8)

②マクロを実施します。(Selectionオブジェクト使用)

③プレート上の穴が非活動化されます。(①で指示した穴は活動化されたままです。)(図9)

図8
図8
図9
図9

おわりに

今回ご紹介したAutomation Documentationには、いろいろなサンプルが記載されているので、業務の効率化のためにマクロ作成にチャレンジしてみてください。

次回は、テンプレートによる加工工程作成の効率化についてご紹介します。

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