No.58 | システム紹介
Space-E CAA V5 Based 新機能のご紹介
| PLM事業本部 開発統括部 CAD/CAMパッケージ開発部 チームリーダ 田丸 昭洋 / チームリーダ 相良 克明 |
はじめに
Space-E CAA V5 Based(以下Space-E V5)の新バージョンであるR18 Update2およびR19 Update1のコア&キャビティ、モールド設計、3次元CAM機能の各商品の改善された機能についてご紹介します。
Space-E V5 CCD
■「電極設計(属性付加)」の改善
Space-E V5 CCDの電極設計(属性付加)に、加工面の形状から加工の基準点を算出する機能を追加しました。
これにより、複数の電極が狭い場所に密集している場合に、基準点を誤って指示することがなくなり、作業の効率化が図れます。
Space-E V5 Mold
■「スマート設定の同期」の追加
Space-E V5 Moldのエジェクタピン、キャップスクリュ、リターンピンの長さ自動調整機能(スマート設定)が、プレート厚さを変更したときに関連するピンに対して一括で適用できるようになりました。
これにより、設計変更時のピン長さ調整の工数を削減し、修正漏れを防ぐことができます。
適用方法は、次の3つから自由に選択することができます。
- プレート厚さ変更時に自動的に一括して適用
- プレート厚さ変更後に自動的に一括して適用
- プレート厚さ変更後に任意に選択したピンにのみ適用(図2)
Space-E V5 CAM
■「ポストプロセッサ」機能の改善
穴あけ加工に変換管理を使った場合でも、固定サイクルとして出力できるようになりました。
従来は、G01サイクルの出力のみ対応していましたが、固定サイクルの出力においても、変換管理(COPY演算子・TRACUT演算子命令・コピー変換命令)を考慮したNCコードの出力ができます。操作は、穴あけ加工の前後に変換管理を挿入して、ポスト操作パネルの「COPYおよびTRACUT演算を処理」を選択するだけです。
■「ワイヤー放電加工」機能の改善
フェースの側面指示による上下異形状設定で、上下の対応点が合わないときでも、フェースごとに上下の対応を自動的に調整し、滑らかな移動ができるようになりました。

