No.47 | システム紹介
Space-E CAA V5 Based R17 Update2 新機能のご紹介
| システムソリューション統括部 開発技術部 システム開発グループ グループマネージャ 小日向 章 チームリーダ 田丸 昭洋 |
はじめに
Space-E CAA V5 Based(以下Space-E V5)の新バージョンであるR17 Update2のモールド設計機能、3次元CAM機能の新機能および改善された機能についてご紹介します。
Space-E V5 Mold R17 Update2
Mold R17 Update2では、お客様のご要望を元に既存機能を拡張し、より使いやすいシステムを目指しました。
■回り止め穴の改良
回り止め穴作成機能では、これまでのノック穴およびDカット穴に加え、I カット穴の作成が可能になりました。このI カット穴は、標準穴以外にNC加工を意識した、角を丸めた長穴も作成できます。(図1)
またコアピンに対しても、回り止め穴(ノック穴、Dカット穴、I カット穴、長穴)の作成が可能になりました。(図2)Dカット穴、I カット穴、長穴に対しては、編集機能も追加し、穴作成後にパラメータを変更したり、穴を削除することもできます。(図3)
■その他
モールド設計に関する以下の機能を追加、拡張しました。
- スプリングの初期タワミ変更が可能
- 取り付け板のオーバーハング量の自由な変更が可能
- アイボルト用ねじオプションにより、アイボルト取り付けねじ穴の有無の選択が可能
Space-E V5 CAM R17 Update2
CAM R17 Update2では、新機能としてワイヤ放電加工機能を追加しました。また経路作成・編集機能、ポストプロセッサー機能の改良などを行っています。
■ワイヤ放電加工機能
ワイヤー放電加工機用のデータを作成する機能です。工作機を選択し、加工条件や形状の設定を操作画面で行い、加工データを作成します。上下異形状・テーパー加工にも対応しています。


![図4 ワイヤ放電加工機能の操作画面[加工条件定義]](images/spv5_cam_01.gif)
![図5 ワイヤ放電加工機能の操作画面[経路表示例]](images/spv5_cam_03.jpg)