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株式会社NTTデータエンジニアリングシステムズ

No.63 システム紹介

Space-E Version 5.1 新機能のご紹介

製造ソリューション統括部 製造システム技術部 システム開発グループ
グループリーダ 田丸 昭洋
グループリーダ 小澤 宏明
グループリーダ 相良 克明

Space-E Ver.5.1では、電極設計から加工までの効率化を図り、さらに既存機能のブラッシュアップに取り組むことで、システム全体の性能向上を実現しました。

今回は、この中から新機能および改善機能の一部をご紹介します。

Space-E/Modeler Ver.5.1

電極設計機能の拡充

電極台の作成
電極台の作成

電極設計時の加工部位の選択方法として、指定した領域内で対象となる面を自動的に認識する機能を追加しました。領域の形状は、電極台の形状に応じて円形または矩形で表示され、位置、大きさを自由に定義できます。

電極台の作成は、2段まで可能にしました。これにより、放電加工機での取り付け基準位置を正確に設定できます。また、作成する電極形状も用途に合わせて、ブロック・円筒の2種類から選択でき、取り付け方向を特定するための面取りも付加できます。

さらに、電極設計情報の付加・編集を行う機能を追加しました。ソリッド形状に設計情報を付加したり、電極作成機能で作成した電極設計情報を編集したりすることができます。これにより、電極作成機能で作成が難しい形状は、あらかじめ作成したソリッド形状に電極設計情報を付加することができます。

その他には、電極形状作成時のオフセットおよび延長したときに起因する不安定さを低減させました。

電極関連コマンドと情報の流れ
電極関連コマンドと情報の流れ

プレビュー機能の追加

ブレンドコマンドにプレビュー機能を追加しました。ブレンド半径を変更すると、プレビュー結果も自動更新されるので、より直感的なモデリングが容易になります。

3D寸法の連動

3D寸法が形状の編集に応じて自動更新するようになりました。これにより、設計変更への対応が容易になり、3D図面の運用促進につながります。

その他の改善機能

  • 投影処理の見直を行い、図面作成処理の高速化を図りました。

  • STLから1枚の曲面を作成する機能を追加しました。

最新情報のお知らせ

最新情報のお知らせメッセージの表示
最新情報のお知らせメッセージの表示

Space-Eに関する最新のセミナー情報やバージョンアップ情報などをお知らせする機能を追加しました。インターネットに接続されているPCでSpace-E/Modelerを起動したときにメッセージが表示されます。

Space-E/Mold Ver.5.1

準標準部品の配置機能

準標準部品の配置機能
準標準部品の配置機能

登録部品(2700部品)を準標準部品としてコマンドから配置して、部品どうしの寸法を関連付けることができるようになりました。これにより、設計変更時の部品編集の工数が軽減できます。

また、配置された穴はユーザ部品になるため、穴部品のブーリアン機能を使うことができます。

金型機構シミュレーション機能の改善

金型機構シミュレーション機能の改善を行いました。干渉チェックだけではなく、金型の組み立て手順の作成などにも利用できます。

  • ユーザが作成したユニット化されていないモデルもシミュレーションができるようになりました。
  • 複数の機構・回転を伴う複雑な動きにも対応できるようになりました。
  • 任意のタイミングでシミュレーションを再生でき、自由な方向から確認できるようになりました。
  • 干渉発生以降もシミュレーションを続けることができるようになりました。

Space-E/CAM Ver.5.1

電極加工の強化

電極加工の強化(加工モデルに減寸を反映)
電極加工の強化(加工モデルに減寸を反映)
製品形状との比較表示(Ver.5.0とVer.5.1)
製品形状との比較表示(Ver.5.0とVer.5.1)

Space-E/Modelerで設計した電極情報(減寸方式や減寸量など)を、加工工程設計で考慮できるようになりました。モデリング時に電極形状の減寸を考慮していない形状でも、加工工程を作成するときに加工モデルに減寸を反映できます。

減寸量を考慮したチェック機能

製品形状と切削したワーク形状を比較して、削り残り量に応じた色分け表示のチェック機能でも、減寸を考慮することができます。Ver.5.0では食い込みだと認識されていました。

それが、Ver.5.1では、製品モデルの減寸方式や減寸量を考慮した比較表示や食い込みチェックができるようになりました。

既存機能の安定化および機能追加

既存の加工機能についても、さまざまな改善を行っていますので、その一部をご紹介いたします。

回避動作の改良

等高線削り残し、走査線荒取り、トロコイド加工において、最適回避高さ、回避最短ルートのモードを追加しました。

残り代の改良

ガイドカーブ、トロコイド、平坦部加工、等高線2.5D、等高線領域、走査線荒取り、面なり、面沿い、面沿い(連続面)、投影などの残り代では、工具の径方向と軸方向を別々に設定できます。

食い込みチェックでは、別々に設定された残り代を考慮したチェックができるようになりました。

ホルダ干渉考慮の改良

面なり、平坦部加工、特殊隅取り、特殊ペンシルでホルダ干渉を考慮した経路作成ができるようになりました。

操作性向上

従来、加工機能パネルで設定していたTスロット(球形含む)工具と丸チップ工具が工具パネル単独で設定できるようになりました。帳票出力やシミュレーション(機械、外部NCプラグイン)で確認することができます。

5軸機能のTスロット(球形含む)工具対応

5軸インペラー加工、5軸ガイドカーブ加工、5軸スワーフ加工、5軸仕上げ加工、5軸自由経路、5軸面沿いにおいて、Tスロット(球形含む)工具でのパス作成ができるようになりました。

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