Core & Cavity Design(CCD)
国内の多くの金型製造企業は、製品メーカからの意匠デザインされた形状を取り込んで金型用のモデリングを行います。
そのときに必要となるのが、既存CADシステムのデータや3次元形状の標準フォーマットを変換する機能です。
Space-E CAA V5 Basedでは、各種マルチCADトランスレータに対応しています
[対応するマルチCADトランスレータ]
(*印の商品はオプションです)
マルチCADトランスレータにより取り込まれたサーフェイスデータは、CADシステム間の精度の違いや設計者の人為的ミスなどにより、面の重なりや隣接面の隙間、連続性が保たれていないなどの不整合が発生することがあります。
本機能を使用することで、不整合な面をグルーピングし、面データの修正・再作成作業を容易に、確実にすることができます。
この作業をすることで、オフセット、抜き勾配付け、などの金型用のモデリング作業や加工経路作成作業での不具合の発生を無くすことができます。
金型設計者は、CATIAや他のシステムで作成されたソリッドまたはボリュームを設計パーツとして利用できます。
設計パーツは「リンク付きコピー/貼り付け」操作を使用して挿入できるので、設計変更があっても設計パーツと成形パーツの同期をとることができます。パーツは現行のローカル座標系の中で位置が決められます。
この座標系は、設計パーツの既存のローカル座標系(設定されている場合)、パーツの境界、またはパーツの重心から作成でき、ユーザ座標からも作成できます。成形実行中の収縮を計算に入れるため、近似またはスケールを適用できます。
金型モデリングに必要となるサーフェイス・モデリング機能です。フィレットなどサーフェイスの機能拡張が行われています。
抜き勾配解析基準に基づいて、コア、キャビティー、およびアンダーカット領域を識別できます。
正しい抜き方向の定義が、コンパスを使用して簡単に対話式で行えます。
パーツは、選択された抜き方向に応じて自動的に3つの形状セットに分割されます。分割されたパーツは、カラー・マッピング・スキームを使用して簡単に特定できます。
緑のフェース | 型から抜くことができます。 |
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赤のフェース | アンダーカット部です。 |
青のフェース | スライダーまたはルーズ・コアの一部でなければなりません。そうでない場合は分割する必要があります。 |
抜き勾配の解析により、設計者はこのツールを使用して、スライダー(またはリフター)のサーフェスを、すでに識別されているアンダーカット領域から識別できます。
正しいスライダー方向の定義は、コンパスを使用して簡単に対話式で行えます。パーツは自動的に以下の2つの形状セットに分割されます。
設計者は、フェースを1つの成形領域から別の成形領域に、「カット」「コピー」「貼り付け」および「分割」できます。
この高機能ツールでは、1回の操作で複数の機能を実行できます。
たとえば、1つの成形領域から別の成形領域へのフェースの「カット」および「貼り付け」処理は、1回の操作で実行できます。また、1つの領域を分割し、その結果を複数の成形領域に配布することもできます。
成形品形状の複雑化により、影になるような部分のアンダーカットはCATIA 標準機能では検出できないため、見落とすことがあります。
Space-E V5では、このような場合にもアンダーカットを検出できる機能を用意しました。
金型作成時においては複雑な形状あるいは高精度を要求されるなどの理由で放電加工による形状作成を行う場合があります。Space-E V5では、放電加工のための電極作成の支援を行うため、電極設計コマンドを用意しました。
金型形状から電極を作成する場合、金型形状の変更に対して電極の形状が追従します。 また、電極作成時に電極設計情報を付加することもできます。
作成された電極設計情報はSpace-E V5 CAMにて参照し、放電加工機を制御するデータを作成することが可能です。
※ CATIAは、ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes)もしくはダッソー・システムズの子会社の米国およびその他の国における登録商標です。
「人とシステム」に掲載したSpace-E CAA V5 Basedの導入事例です。
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